岡山県の会陽まとめ
福男・福男児・福女勢ぞろい。紫灯護摩も行われます。
一か月の長きにわたり行われてきた会陽行事も紫灯護摩により締めくくりとなります。
紫灯護摩とは、本堂の西側に設けられ四方結界の中で、高く積まれた柴を燃やし、住職が護摩木を読み上げ炎の中に投入。古いお札も一緒に護摩炊きを行う行事です。
こちらの行事では祝主様を始め、福男、福男児、福女が勢ぞろいされます。全員が揃われる日はなかなかないので、このシーンだけでも圧巻です。
準備は整っています。
儀式に使う刀や矢などが揃ってます。
手前が火渡りの場所。
住職を始め、山伏姿の皆さまが、その時を待ちます。
準備は整いました。始まります。
出発です。
儀式のメンバーが登場されました。
先代ご住職。
昨年11月に就任された新住職。
山伏の皆さん。
会陽奉賛会、そして祝主の皆さんです。
本堂での読経。
四方結界に向かわれます。
福男の皆さん。
結界内に入られました。
法螺貝(ほらがい)が鳴り響きます。
本堂を回りながら四方結界が設けられてる場所へ破邪剣を通して結界の中に向かいます。
住職、山伏を始め、祝主様や福男さんたちも全員入られます。
法螺貝(ほらがい)が鳴り響くと最後の行事が始まります。
宝剣の儀※山伏が刀を抜いて印を切る
宝形の儀※山伏が弓矢で邪を破する
そして、読経を唱えながら点火準備を行い、般若心経を唱えながら着火します。
燃えたぎる高い炎の中、住職が護摩木を次々に投げ入れていきます。
宝剣の儀
宝形の儀
火が灯りました。
点火です。
住職が次々と護摩木を読み上げ炎の中に投下していきます。
大きくなっていく炎
燃えてます。
高く高く。
さあ!クライマックスです。
役1時間燃えた炎は、四方結界の外にいても焼けるように熱くなります。
祝主様も福を授かった皆様も、ちょっとだけ遠くに退避。
火の粉をあびると、この一年息災に過ごせると言われ、焼けるような熱気の中、近くにいらっしゃる方も。
そして、火が燃え付き、炭を地面に敷き詰め、火渡りの儀式が始まります。
住職、山伏、そして祝主、福男たちが渡ると、参拝者の皆さんも火渡りをしていきます。
渡った後には福男の皆さんより「除災招福香守」を頂きました。
炭を細かく砕いています。
火渡り儀式の準備も出来ました。
炭となった木材。
まだ熱い中住職から渡っていきます。
【西大寺会陽】一連の行事を終えて
事始めは1月末。
今年の冬は寒かったこともあり、水垢離行では氷の張った垢離場での行となった日もありますが、結願祭を迎え、備前平野にも予定通り春がやってきました。
たくさんの方が携わった会陽行事では、引き継いでいく大切さ、また新たに復活させる事など、地域を思う住民の皆さんの熱さがしっかりと伝わってきます。
心から燃えるようなお祭り『西大寺会陽』。
来年も楽しみですね。