ヨモギは、モチグサといわれるように、モチに入れて草モチをつくることは誰もが知ってますね。
いかにも春らしい色と香りを楽しむことのほか、夏の季節に備えて浄血をはかろうという、
先人たちの生活の知恵なのです。
寒い季節には、体の代謝活動は鈍り、老廃物も停滞しがちで、それだけ血液も汚れています。

実際、ヨモギの浄血作用はめざましいのです。
★血液ｐＨを健康な弱アルカリ性にする作用がある。
★葉緑素がたっぷり含まれている。
葉緑素は胃腸や肝臓の機能を高めることによって、造血作用、解毒作用を大いに高めてくれます。
その上葉緑素は直接、血液中の毒素と結びついてそれの中和解毒をはかります。
だからヨモギは、慢性病全般に有効で、特に胃腸病、高血圧に卓効があります。
3月3日の節句の雛モチは、もともと、緑の色づけにはヨモギが用いられ、これで胃や腸を整え、黄色には解毒作用のあるクチナシが、赤には血の巡りをよくする紅花が用いられて、女の子を健康に賢く美しく育てるための配慮がなされていました。

現代は、発ガン性すらある人工着色料を用いているものが多いようです。
残念ですね。